AIスタートアップ企業Perplexityは本日、インテリジェントブラウザ「Comet」を全世界で無料ダウンロード可能にしたと発表しました。かつて月額200ドル(約1,425人民元)だったCometは、3ヶ月の待機期間を経て正式に無料モデルに移行し、Google Chromeなどの主流ブラウザの市場シェアに挑むことを目指しています。
無料版としてスタートしたにもかかわらず、Cometは段階的なサービス戦略を維持しています。無料ユーザーはサイドバーのAIアシスタントと、パーソナライズされたニュースや旅行プランなどの基本機能を利用できます。有料版では、より強力なAIモデルと、自動返信メールや受信トレイ管理などの高度な機能を利用できます。バックエンドのAIアシスタントは、コンサートチケットの自動比較や最適な航空券の選択といった複雑な操作も実行できます。これらの機能は、Perplexityのデータ統合ツール「コネクター」を利用しています。
注目すべきことに、Cometは7月のリリース直後にセキュリティ上の脆弱性にさらされました。Braveブラウザの研究チームは、Cometのウェブページ要約機能が悪用され、悪意のあるウェブサイトが隠しコマンドを通じてユーザーのメールアドレスなどの機密情報を盗む可能性があることを発見しました。 Perplexity社は既にこの問題に緊急対応していますが、今回の事件はAIブラウザのセキュリティに関する議論を巻き起こしました。高額なサブスクリプション型サービスから完全無料サービスへの戦略的転換は、ユーザー基盤の拡大を通じてAIエコシステムを構築しようとするPerplexity社の意欲を示しています。