ゲーム開発者やCG開発者に愛され、高い評価を得ている3Dグラフィックソフトウェア「Blender」は、今年で31周年を迎えました。同社は先日、2024年度の決算を発表し、依然として赤字経営であるものの、ソフトウェアは引き続き無料で提供され、開発者への還元を継続していくと発表しました。
・Blenderは、非営利団体「Blender Foundation」が1994年に立ち上げたオープンソースの3Dグラフィックソフトウェアです。アムステルダムに本社を置くBlender Foundationは、この非営利団体です。ゲームや3D CGI映画制作において、多くの開発者に利用され、高い評価を得ています。
・同社の財務報告によると、2024年の総収益は約316万ユーロと予測されており、2023年の255万ユーロから増加しています。しかし、事業拡大や従業員の給与・福利厚生の増額などにより、この大幅な費用増加は収益をはるかに上回ります。
・同社は、主な収益源はユーザーからの寄付であると発表しました。同社の現在のダウンロード数 2,000 万件に基づくと、同社が提案する「Join the 2%」イニシアチブでは、ユーザーからの寄付のわずか 2% で Blender の継続的な開発とアップデートを維持するのに十分であると示唆されています。